快適な住まいと生活Q&Aトップページ > バリアフリー・介護・二世帯Q&A > Q:住宅を建てたいのですが、親は子の介護を望んでいるの?介護しなければダメ?
A:「親の面倒を看れるということは、ありがたいことなんだよ」
満足に親孝行ができなくて後悔したことがあるという方から、この言葉を聞いたときに深い感銘を受けたことがあります。
たしかに親孝行は大事。でも、実際の介護の現場は綺麗ごとではすまされない過酷なものです。そして、介護を主に行うのはどうしても妻の役割になってしまいます。
まして、裕福な時代に育ってきた最近の奥様は、自分が家に閉じこもって介護にいそしんでいる姿は想像できない、いや、想像したくないでしょう。「できればしたくないが、そのうち仕方がない時が来るのかしら・・・」まだ先だからと、現実から目を背けているという方が多いのではないでしょうか。
親も、子供達のそうした気持ちを察しているため、できれば介護されたくないと思っているはずです。
しかし、現実はやってきます。介護が現実化すれば、親だって、看てもらうなら子供に看てもらうのがいいはずです。子供だって、親を山奥の病院に入れるのは、最後の選択肢としたいはずです。
そんな時に慌てないように、私が建築士の立場から最も主張したいのは、「介護の負担を軽くする住宅」に経済的に改修できるようあらかじめ設計上の配慮をしておきましょうということです。