Q:鉄筋を減らす他に、コンクリートを水で薄める?

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Q:鉄筋を減らす他に、コンクリートを水で薄める?

耐震データ偽造事件で、偽造物件の中で最低の耐震強度しかない物件ついて、衆院国土交通委員会
の委員は12日、工事途中の現場写真を公開し、基準より水分の多い生コンクリートを使い、耐震強度が
さらに低い疑いがあると指摘しました。

鉄筋を抜くのと違って、コンクリートの水分を増やしても、材料費的なメリットはほとんどありません。
ではなぜ、このようなことをするのでしょうか?

マンションは販売価格を抑えるため、工事の安値発注が横行しており、赤字スタートで工事開始という現場がよくあります。
10億円の工事額で最初から1億円の赤字スタートという現場の話を聞いたことがありますが、1割を取り戻すのは厳しいです。
工事を進めながら、施工効率を高め、下請け業者へ値引き要請をしながらプラマイ0に持っていくよう、現場運営がなされます。

時には強引に・・・・。

じつは、コンクリートはドロドロしているより、水分を多く含んだサラサラ状態の方が施工効率がよいのです。
施工効率を高めることは、間接的にコスト縮減へつながります。

当物件の疑惑の真偽と原因はわかりませんが、安いマンションを買うということの危険性を改めて認識させられます。



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